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  • 2021.01.24 Sunday

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    第4回「生きてつかあさい」

    • 2015.01.26 Monday
    • 01:24

    寅次郎と弟子・金子重輔の黒船密航とその失敗や後日談を回想の形で、事件を知らされた杉家の人々の翻弄される現在と、行きつ戻りつ描いたのは緊張感もあって効果的だったかと。

    責任をとって最初に自害しようとした兄・梅太郎の決心を、

    ただ帰宅のねぎらいの必死の挨拶をすることで引き止めた嫁・亀。

    身重の体で一人突っ張りつつ、無事子供を産むことでささやかなしあわせをもたらす姉・寿。

    オカメのような笑顔で飄々とした明るさを崩さずに踏ん張ろうとするも、いつしか泣いてるのか笑ってるのか分からなくなってくる、味わいありまくりの檀ふみの母・滝。

    そして、終始視線を落とし、文に勧められて寿の子のために籠を編むことで生きながらえつつも、自分は凡庸な人間だと切腹の覚悟を決めていた父・百合之助。

    世が見え過ぎて事を急ぎ過ぎる=非凡過ぎて足元の見えない松陰と同じ覚悟を

    平凡な兄も父も武士として心に秘めていたわけですね。

    そんな家族のなかで自分にできることを必死に探し、姉の世話や父の説得をする文。

    実際、田舎の貧しい武士の小娘にできることは、それくらいしかないわけで。

    時代を動かすほど大きなことをした人の陰に、

    その人を支え、日々、ささやかな暮らしを懸命に生きた人たちがいた。

    当たり前だけど忘れられている、地味だけど見過ごしてはいけない、

    そういうことなんだろうなと思います。


    じつは先週までの内容で挫折しそうになってたんですが、 

    なので、ワタシもこらえて、来週も見ることにします。 


    それにしても、日曜の夜は『ダウントン・アビー2』。

    テンポ良過ぎ。登場人物の感情、絡みまくり。

    余計な説明が全く無くて、情緒的に引っ張ったりせず、キメの台詞ひと言と目付きだけ、

    或いは思わせぶりな表情だけで、すぐ次の別の同時進行の事件へと。

    人物の内情はみんな大変なのに、作品の視線自体がクールだわあ。

    『花燃ゆ』と、テンション高過ぎてマンガみたいだし、まだ話がとっ散らかった状態の

    『流星ワゴン』のあとだから、なおさら。

    Thanks for Sharing

    • 2015.01.22 Thursday
    • 00:59

    『恋人はSEX依存症』

    (2012年アメリカ映画/日本ではDVD発売のみ)

    (マーク・ラファロ/グウィネス・パルトロー/ジョシュ・ギャッド他)

    以下、ネタばれたっぷり。

    依存症にもいろいろあるでしょうが、

    この映画の冒頭(たぶんニューヨークの雑踏)を見ると改めて、

    煙草も酒もギャンブルもましてクスリも向こうから勝手に歩いてくることはないけど、

    SEX依存の人は日々、たんに都会で生活してるだけで常に危険な誘惑に晒されてるんだなあと。

    部屋にこもっても、TVやネットにマスターベーションのネタは溢れてるし。

    実際、映画のなかでも主人公たちが出張先のホテルのTVを取り外してもらったり

    メトロに乗らず自転車やタクシーで移動したり。

    メインは、依存症患者同士が互いの話をしたり聞いたりする集いに参加してる3人の男たち。

    去年12/2に書いた薬物依存者の民間リハビリセンター「日本ダルク」もこんな感じなのかなと。

    「やめたい決心が強くなると、やりたい決心も強くなる。正直になること。

    中毒者は意志を使ってはダメ。価値観を変えないといけない」

    「やはり1日1日、今日1日だけ頑張る。その積み重ねしかないんだよ。

    それが死ぬまで続くわけです」

    ダルク代表・近藤恒夫さんはこう仰って

    とにかくその集会に欠かさず参加して互いに励ましあうことが

    依存症克服のためにはいちばん大切と強調されてましたが、映画でもそれが描かれていました。

    邦題は直裁的で却ってちょっと軽い感じがするけど、
    原題はとてもシンプルにテーマを語っています。

    『Thanks for Sharing』。

    「役割をありがとう」みたいな。

    誰かに必要とされ、役に立つことで自分が救われる。

    でも自分はもう何年もそれを断ってるからって、新参者よりエラいわけではない。

    いつまた元に戻るかもしれず、立場は簡単に逆転する。

    昨日まで自信たっぷりにアドバイスしていた年配の男が

    まだ気づかなかった家族との問題にぶち当たって、初心者に助けられたり。

    こいつとことんダメだわと思えた人物が、仲間のSOSに応えることで変わっていったり。

    ユーモアももちろんあるけど、思いの外まじめな映画でした。

    ただ、自慰に対する考え方が、キリスト教の影響なのか日本より厳しいみたい。

    映画みたいに抑圧し過ぎてメトロで痴漢したり職場で盗撮なんかするより、

    一人でマスを掻いて発散するほうがずっといいだろうと思うんだけど。

    面白かったのは、自慰と痴漢の常習者だったポンコツなデブの医者が

    最後は『ER緊急救命室』のアンソニー・エドワーズ(うろ覚え)のように

    格好良くなっていくのと、

    主人公が再び昔のセフレとやろうとしたとき、

    相手の若い女がじつは色情狂のようなSMマニアだったとこ。

    それから、主人公が漏らすひと言。

    「自分にとって、SEXはずっとクスリのように悪いことだった。

    (だから)愛と結びつけにくいんだ」

    最近は少しはマシになってるのではと思うけど、

    性的マイノリティにとっては、まず自分の性志向を受け入れることの難しさ、

    それがうまくいかないと刹那的なSEXに走っちゃうケースもあるし(とくにゲイの場合)。

    あと、主人公の新しい恋人がトライアスロンに夢中で食事や時間の融通も利かない健康オタクで、

    「それだって病的な依存だろう」という指摘や、

    その彼女が最後に「私も完璧じゃなかった」と認めるところ。

    人間、誰しも多かれ少なかれ、なにかに依存して生きてるんですよね。


    それにしても、いまのワタシの生活にいちばん足りないのは、このSharingかもしれない。

    第3回「ついてない男」

    • 2015.01.19 Monday
    • 01:56

    う〜む。

    一年かけて主人公の成熟と時代そのものを描く大河。

    それに付き合うなら、ワンクールで消費される民放ドラマに対するみたいに反射的に反応するのは

    控えたいし、まだ出だしのこの段階で批判的な視点に寄ってしまうのは本意ではないんですが。

    過去の名作と呼ばれた作品でも、主人公が若くて青臭い時期の話は間怠かったことが多々あるし。

    歴史を本気で描く気のなかった『江』の、上野樹里にめちゃくちゃ無理な演技を強いた序盤ですら、自分は何とか好意的に解釈しようとしましたし(その分その後の失望はでかかったけど)。

    けれど、今回。

    松陰の建白書や黒船乗り込み事件をこれだけスケール小さく、点描っぽく描いてしまうのも

    ホームドラマ寄りならではの味わい…でしょうか。

    江戸と萩での出来事の見せ方も、ただ切って繋いだだけな編集で緊張感も工夫もないというか。

    なので、人物描写レベルでの感想。

    杉家でただ一人、自分の感情をはっきりと表す姉・寿の人間味。

    もっと前の時代の話なら、女性の描写に現代的な価値観を持ち込み過ぎと批判されたかもしれないけど、江戸から明治への端境期の女性としてはアリなんじゃないかな。勝ち気な優香というのも見てて新鮮だし。

    松陰を理解し支えようとする長兄・梅太郎の必死の説得。

    「世間のしきたりも、お家の掟も、主君への忠義も、お構いなしに踏み越えようとする。そのことで一家が後ろ指をさされ路頭に迷おうとも、おまえは『公のため』『天下万民のため』やと言うんじゃろう。それは詭弁じゃ。勝手を許されんかった五歳の子供のわがままと変わらん」。

    原田泰造の人の良い感じが生かされてましたね。

    全体的に、文がもう少し大人になるまでは、

    もっと松陰の動きをメインにした方が歴史物としてドラマチックになったんじゃないかなあ。

    あ、それと、これまでの大河では、主人公がまだ若くて物語を引っ張る吸引力がない時期って、

    その前の世代(父親とか)がそれなりに魅力的で大きな存在感があって

    主人公を育てたり導いていく展開が多かったような。
    似たようなパターンばかりだと新鮮味がないけど、

    今年はクレジットを見るだけでも、後半に名を連ねる大物俳優が少ないんだよね。

    黒船乗り込みの本番は来週のようだから、弟子・金子重輔の描写も含めて期待しますか。

    海王星とか男優のガタイとか

    • 2015.01.17 Saturday
    • 12:16

    久々、喉風邪をひいて(咽頭炎)、頭がぼ〜。喉がヒリヒリ。首のリンパがパンパン。

    この症状、魚座の初期度数にある海王星に火星が接近してるから、

    かつ射手座に入ったばかりの土星が、両星と緊張の90度の位置にあるからでしょう。

    3星ともワタシの乙女座にはハードアスペクト。

    目に見えない、言葉で説明できないものを表す海王星は、感染とか免疫とか薬全般とか。

    火星は無茶、炎症、消耗。土星は冷やす、固まる、重くする、憂鬱、とかに関係するんで。

    そのとおりの日々。

    これ、自分の体調を「星のせいにする」のではなく、ワタシと宇宙がシンクロしているからです。

    その時の星の配置が、自分というミクロコスモスに照応してるという。

    ただし、海王星と火星の合に土星がスクエアだからといって、

    みんながみんな体調を崩すわけではもちろん無く。

    実体のないイマジネーションの海王星と、何事も確かな形にしたい土星の相剋で、

    かなりのスランプに迷い込む人もいれば。

    土星の頑さや罪悪感を、無意識レベルでの大きな影響力をもつ女性性天体である慈愛の海王星が
    包容し赦しに向かわせてくれるケースもあり。

    そこにエネルギッシュな火星が絡んでるから、

    海王星のサイキックパワーを呼び覚まして土星の重い現実を動かすことも。

    海王星はうんと動きが遅いので、土星との正確な90度は

    今後、15年11月、16年6月、16年9月の計3回形成され、

    15〜16年の社会のトーンに関わる大きな星回り。

    喉風邪くらいですめばいいですけど。

    で、ジムも海も行けずおとなしく部屋でTVばっかり見てて。今クールのドラマ始まる時期だし。

    『問題のあるレストラン』

    難あり女子ばかりが集まり、セクハラパワハラやりまくりの悪代官的男社会に挑戦状。

    男たちの鈍感さ、ここまで酷いと退くわ。

    『ファーストクラス』の女子同士の社内イジメならすっ飛んでて笑えたのに。

    男は権力握ってるから、もっと陰湿でタチが悪い。

    その受難女子たちのなかに女装のゲイが混じってて。フランス帰りの職なしパティシエ。

    演じる安田顕が、自分はいいと思う。

    男優がドラマで女装役すると、安易なお笑い担当のつもりなのか

    ついケバく薄汚くなりがちだけど(まあ実際もお遊びレベルの女装はただケバくて薄汚いけど)、

    彼は濃いメイクしてても品がある。姿勢が綺麗で身のこなしも柔らかだけどキレもある。着てるものもシンプルだし。

    『上流階級〜富久丸百貨店外商部〜』

    こっちではエエとこボンで仕事の出来る男・斉藤工がじつはゲイの役でした。べつにいいけど。

    ゲイを特別扱いしない話の流れは◯。
    彼、必要以上に脱いでましたが、見せるなら腹凹ませるだけじゃなくもっと鍛えよう。ユルいよ。

    芯はわりと硬派なはずで数年前から注目してたんだけど、いまは昼顔特需に甘んじてる感じかな。

    で、ドラマの出色は、高畑淳子の神戸マダムでしたね。

    ねっとりおっとり甘えた関西弁と横柄さが巧かった。

    自分の地元ながら、大阪弁か神戸弁かの判別はつかず。

    でも、芦屋御影辺りの奥様方は芸人みたいな大阪弁や綺麗とはいえない神戸弁は使わないからね。

    『○○妻』

    柴咲コウのミステリアスさに翻弄される東山紀之が、

    彼らしくないテンションの高い演技ムリしてて、ついでにやっぱり脱ぎサービス。

    48歳で清潔感ある青年のような締まったガタイはさすが。

    でも西島秀俊や大沢たかおのようなごつさ・野卑さがないんだよね。自分的には色気不足。贅沢。

    ついでに『アウト・デラックス』でまた脱いでた金子賢。

    格闘家もやったり、エキセントリックな役柄では存在感あるのに、

    そして確かに節制して鍛え抜かれた見事なシックスパックなんだけど、

    ありがた味をあまり感じないのはなぜだろう…

    しかるべき悪所にいて、芸能人じゃなかったら、うっとり見とれるだろうに。
    あ、いや、自分、依存症的に作り過ぎたビルダー寄りのガタイはあんまりそそられなかったんだ…

    つい先日、昔の男と電話で話してて、彼ももう結構いい年だからオヤジ同士の愚痴になり。

    「大昔、◯◯◯(老舗ゲイバー)のマスターがさ、『年取ると目が卑しくなる』って言ってたけど、あれってホントだね〜」

    同感。

    ジム行っても、ジジババばかりのなかに咲いた泥中の蓮、アスリートっぽい30代や
    40以上できちんと丹精してる男がいると、つい目で追っちゃって、自分、とっても機嫌いいもん。

    ヨガで心鎮めるより、帰りのチャリも軽やかです。
    ちなみに、20代でカラダが綺麗に締まってるのは、自分的には当たり前のことなのでとくにありがた味もなく。何様。

     

    『オリエント急行殺人事件』三谷監督の遊び

    • 2015.01.13 Tuesday
    • 04:33

    様々な人物を豪華な密室に閉じ込めたグランドホテル形式。

    オールスターキャストの華やかな演技合戦。

    こういうの、自分、好物なんですよね。

    だからシドニー・ルメット監督の映画(1974年)も楽しんだし。

    あの映画でいまでも印象に残ってるのは、

    決して演技派ではないローレン・バコール(今回の三谷版では富司純子)の賑やかな活躍ぶり、

    けどそれを食っちゃったイングリッド・バーグマン(八木亜希子)の地味だけど神経症的な演技。

    登場シーンから輝くばかりに美しかった若き外交官夫妻、

    マイケル・ヨーク(玉木宏)とジャクリーン・ビセット(杏)。

    立ち姿だけでも格好良かった英国軍大佐ショーン・コネリー(沢村一樹)。

    そして物語に重厚感を与える車椅子のロシア人公爵夫人ウェンディ・ヒラー(草笛光子)や

    イギリス人執事ジョン・ギールグッド(小林隆)。

    もちろん、オリエント急行内の豪華なセットも。

    で、今回の三谷版2夜連続ドラマ。

    まずなにより、狂言師・野村萬斎だからこその日本版ポアロの造型、お見事でした。

    それにしても、犯人たちの事件当日までの行動と葛藤を描くオリジナルな第2夜。

    『十二人の怒れる男』(ルメット監督デビュー作)だけでなく、

    じっと堪えて敵討ちの好機を待つ『忠臣蔵』に重ねていたとは。

    それぞれに寄せる思いと揺れる心。それぞれに相応しい役回り。

    一人の人物のなかにシリアスと軽い滑稽があり、

    誰かが尻込みしたらほかの誰かが強気になったり、人物同士の絡み方もいいし。

    そんななかで打ち合わせ場所の喫茶店の店主、いい味出してると思ったら。気の毒…

    座長格・羽島夫人(富司純子)の要としての存在感と、時に見せる元女優らしさ。

    神に背き終始怯えてる呉田(八木亜希子)の、ここぞでの笑える胆力。

    「いまはダメ、いまはダメよ」な家庭教師・馬場(松嶋菜々子)と、

    大佐(沢村一樹)がしっかりとストーリーを引っ張って。

    映るだけで毅然と画面に格調が増す、轟公爵夫人の草笛光子。

    造形的に美人とは思えない杏が、お洒落で美人な茶目っ気もある伯爵夫人だったし、

    なにかと言えば噛み付きそうなメイド・昼出川の青木さやかも思ったより馴染んでたし。

    小間使いの恋人・羽佐間の池松くんの思い詰めた寡黙さ(かわいいから好き)。

    鉄道命のベテラン車掌・西田敏行、アドリブなしの抑えた演技には説得力がありました。

    で、ドキドキと、適度なゆるいギャグ。

    今回は三谷監督にありがちな過剰さはすべて萬斎さんに任せて、正解でしょう。

    (それにしてもせっかちな推理助手役はハゲの人と決まってるんでしょうか?)

    狭い通路や個室での大人数の撮影の緊迫感。

    心理描写を丁寧に重ねて、犯人たちにどうしたって肩入れしたくなっていく展開。

    そして、ドラマにはそう簡単にのせられないぞと自負のある自分でさえ

    心温まるハッピーエンド。

    ところどころ、たとえば池松くんの下関駅での活躍はあとでバレないかしら、とか、

    用心棒がいなくなったことを佐藤浩市は気にしてないの、とか、

    二宮くんは大佐たちの窮地を救ったあと大丈夫だったのかしら、とか、
    サスペンスとして気になるところはありますが。
    でも、八木亜希子の不安のポイントを「人を殺すことよりお芝居する方がいやなんです」と
    いつの間にか焦点をずらして笑いでスルーしていくとことか、
    二宮くんが田舎に帰ると言い出したあとの説得を富司純子の車の窓越しの目付きだけで描くとか、

    巧いなあと。

    長過ぎると思うこともなく堪能させていただきました。
     

    ところで、三谷監督らしいお遊びも。

    登場人物たちの役の名前が、全員ではないけど、映画版からのパロディなんですよね。

    とくに呉田その子や昼出川澄子、剛力大佐はウケました。
    以下、参考までにルメット監督版の配役も含めて全員挙げておきます。

    ベルギー人探偵/エルキュール・ポアロ(アルバート・フィニー)=勝呂武尊(野村萬斎)

    鉄道会社重役/ブック(マーティン・バルサム)=莫(高橋克美)

    ギリシャ人医師/コンスタンティン(ジョージ・クールリス)=須田(笹野高史)

    アメリカ人秘書/ヘクター・マックイーン(アンソニー・パーキンス)=幕内平太(二宮和也)

    イギリス人執事/エドワード・ヘンリー・マスターマン(ジョン・ギールグッド)

    =益田悦夫(小林隆)

    おしゃべりな中年アメリカ人/ハリエット・ベリンダ・ハッバード夫人(ローレン・バコール)

    =羽鳥夫人(富司純子)

    英国軍大佐/アーバスノット(ショーン・コネリー)=能登巌陸軍大佐(沢村一樹)

    イギリス人教師/メアリー・デベナム(ヴァネッサ・レッドグレイブ)

    =家庭教師/馬場舞子(松嶋菜々子)

    スウェーデン人宣教師/グレタ・オルソン(イングリッド・バーグマン)
    =教会で働く女/呉田その子(八木亜希子)

    ロシア人公爵夫人/ナタリア・ドラゴミロフ(ウェンディ・ヒラー)

    =轟公爵夫人ナツ(草笛光子)

    ドイツ人メイド/ヒルデガド・シュミット(レイチェル・ロバーツ)=昼出川澄子(青木さやか)

    ハンガリー人外交官/ルドルフ・アンドレニ(マイケル・ヨーク)=外交官/安藤伯爵(玉木宏)

    伯爵の妻エレナ(ジャクリーン・ビセット)=安藤伯爵夫人浪子(杏)

    スカウトマン、自称探偵/サイラス・ディック・ハードマン(コリン・ブレイクリー)

    =万年筆販売員、自称探偵/羽佐間才助(池松壮亮)

    イタリア人自動車セールスマン/アントニオ・フォスカレッリ(デニス・クイリー)

    =博多の自動車セールスマン/保土田民雄(藤本隆宏)

    フランス人ベテラン車掌/ピエール・ポール・ミシェル(J・P・カッセル)

    =三木武一(西田敏行)

    アームストロング大佐(誘拐されたデイジーの父)=剛力大佐(石丸幹二)

    その妻=曽根子(吉瀬美智子)

    メイド/ポーレット=小百合(黒木華)

    傲慢なアメリカ人実業家/ラチェット・ロバーツ(リチャード・ウィドマーク)

    =藤堂修(佐藤浩市)

    第2回「波乱の恋文」

    • 2015.01.12 Monday
    • 02:21

    松陰の脱藩決行東北視察旅行も地図だけで省略して、歴史上の事件を見せる回ではなかったけど。

    スケールは小さいものの思いきり割りきって見れば、

    文の思いと女たちの役割が描かれて、ドラマとしてはそこそこ楽しませてもらったかな。

    第1回冒頭のおにぎりに替わって、今回は節句餅。

    嫁ぐ寿のために亀が書いた料理のハウツー本。

    「あなたでなくても良かったのですよ」と言った志乃が伊之助のために仕立て続けた着物。

    優香の寿は今のところ気の強さだけが目立つ難しい役回りだと思うけど、

    「いつも旦那様のそばにいて〜」と教える母・滝の、

    人々が寅次郎の悪口を囁くなか、飄々と動じないとぼけた味の檀ふみの表情。

    そして、伊之助を思いつつ、寿を思いやる文の視線。

    文のこれからの大きな魅力を予感させる井上真央の

    言葉にできない、なんともいえない真摯な表情がいいなあ、と。

    川辺で文と伊之助が倒れ込むシーン、わざとらしいな〜と思ったら、

    「さびしい人とさびしい人が出会うたら、なにかいいことあるかもしれん」

    またも、人むすぶ妹。
     

    シンガーアクトレス・明菜

    • 2015.01.10 Saturday
    • 00:01

    NHK「SONGSスペシャル『中森明菜 歌姫復活』」を視聴して。

    去年の紅白では映らなかった、スタジオに入って中継が始まるまでの不安感。

    紅白では大トリの聖子の緊張っぷりもなかなかだったけど、

    今さら二人を比べるなんて野暮な意味ではなく、

    単純に明菜には思い入れしちゃうから

    こっちまで肩に力が入って見てしまいました。

    一曲のドラマが始まりそして終わるまで、

    その華奢な身体で、一人で「世界」を支えてる。

    数を頼りにするでなく、奇抜な演出に目を奪わせるでなく、

    生で歌えないバーチャルな人形でもなくタレント化もせず、

    時代錯誤なほど歌手として生身を晒して。

    そして、どんな歌も自分のものにするだけじゃなく

    自分を見せるためのものにしてしまう。

    歌詞のなかで語られる女にではなく、

    あるいは聴き手が感情移入して自分を重ねるより先に、

    歌い手本人に聴き手の心が向かってしまう。

    哀しい歌なら、明菜が哀しいんじゃないかと。

    優しい歌なら、明菜がそんな心持ちなんだなと。

    いま、こんなに華と求心力のある現役歌手、ほかにいる?


    贔屓目でちと文章が力んでしまいましたが、、

    なるほど、シンガー・アクトレス。


     

    後悔する快感

    • 2015.01.09 Friday
    • 00:06

    東京MXの「5時に夢中」。

    自分は、中村うさぎ(無愛想で正論毒舌ときどきシャイ)と

    美保純(のらりくらりとソフトだけどじつはアナーキー)の

    水曜日のコンビが断然好きなんですが。

    先日の放送で、モノを捨てることができるか、という話題になったとき。

    以下、たしかこんな感じで二人が話してまして。

    中村うさぎ「私は捨てられないね〜。本でも服でも全部溜め込んじゃう」

    美保純「私は捨てられるよ」

    中村うさぎ「だって、捨ててしまって、あとでやっぱり捨てなきゃ良かったって

    悔しくなることあるじゃない。あれがいやなの」

    美保純「それがいいんじゃない。ク〜、捨てなきゃ良かった〜って後悔する、あの感じ」

    中村うさぎ「え〜っ!!」

    さすが美保純。年の功(54歳)。

    うさぎさんの方がちょい年上だけど、じわじわと納得してしまったワタシ。

    自分も、5年前と2年前に引っ越しをしたときに大規模な断捨離を決行して、

    生活は身の丈サイズになったし精神的にもかなりさっぱりしたなあと思う反面。

    たとえばこのブログを書くときに、あの本や映画のパンフレットを残しておけば

    すぐに調べられたのにとか、あの服があればなあとか、ベッドカバーの替えとか

    もう要らないと思ったサイズの鍋も捨てなきゃ良かったとか、

    プチ悔しい思いをすることがたまにあって。

    でも、その、後悔する気持ちを楽しんじゃうって、なるほど、なんだかいいなあ、と。

    後悔といっても、いつまでも引きずることもなくすぐ忘れちゃうし、

    無ければ無いなりに実際やっていけてるんだし。

    すでに手放したものを惜しんで思い返す。

    その瞬間の感覚って、本や鍋に限らず、

    たとえば初恋の相手や別れた恋人をなにかの拍子に思い出すときの、

    あの酸っぱい痛さも同じな感じがして。

    そのとき自分で決めて手放したか、時間をかけてやっと納得したかの違いはあっても、

    今となれば、もう同じ。

    大好きだった男と鍋を一緒にするのもナンですが、

    一瞬あわい後悔を感じたとしても、もう取り戻せないし取り戻す気もないし。

    大切な思い出なら、心の中にずっと在りますし。
     

    そんな楽しみ方も、年をとればこその味わいかと思う今日この頃です。

     

    乙女座28度とか明菜の歯とか

    • 2015.01.07 Wednesday
    • 01:08

    当ブログに足跡を残してくれた人のなかで、

    googleやらyahooなどから来た人がどんな検索キーワードを使われたか。

    そのなかには「無駄足踏ませてゴメンネ」と思うものもありまして。

    サビアン占星術の「30度の顛末」の話などを続けてたから

    特定の度数を調べに来た人が結構いるのはありがちとしても、

    期待に応えられず申し訳ない気もしたり。

    で、11/28の記事に続いてちょっと気になる検索キーワード集の2。

    まず星占い系。

    「共感力なし 共感力欠如 水瓶座」

    水瓶座なのはご本人なのか、知り合いなのか。

    クールな水瓶座に蟹座的な情緒的共感を求めても、それはムリと言うもの。でも、

    「自分はこうしたいんだ」という思考に賛同してくれたら連帯感は生まれますよ。

    「乙女座 無視 プライド」

    乙女座なのはご本人なのか、知り合いなのか。

    プライドの高さから他人を無視する、って意味かしら?

    傷つきやすいプライドを守るために、ならあり得るかも。

    「牡牛座 鬱」

    牡牛座的うつと言うと、

    16〜20度辺りの反動度数で起こる、自分に満足できない強欲さから来る無力感でしょうか。

    「山羊座は社会が見える」

    たしかに。でも自分が属する社会を外から見るのは、水瓶座。

    おもしろかったキーワードは。

    「カニ瞬」「膜怒鳴るs度」「子供 近所 わざと えずく」意味不明…。

    「松田聖子 頸椎ヘルニア」「軍師 岡田 糸井重里」この辺はカテゴリーが跨がってます。

    「赤と落ち、赤に消えにし我が身かな」

    『軍師官兵衛』で取り上げられた秀吉辞世の歌

    「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことも  夢のまた夢」の間違いでは?

    「沢田研二が藤竜やについてかたる」「藤竜やが沢田研二についてかたる」

    二人は75年放映の先駆的TVドラマ『悪魔のようなあいつ』で

    ボーイズラブ(あの描写ではホモ、ゲイとは言いづらい)を演じましたが、

    その後お互いのことを語ったんでしょうか?

    そして前回に続き、またも「小説 全身骨折 ギブス」

    どんな方か、知りたい。

    自分と同じことに興味ある人も結構いるんだなと思ったのは、

    「ヨガ ポーズ CM 奈々緒」正式の鳩のポーズはもっとハードなんですよね。

    「最低視聴率の確信犯」無論、傑作『平清盛』のこと。

    「清洲会議 セックスお市」「妻夫木わしばな」

    「剛力 松姫 にやり」「小袖 瀬戸カトリーヌ」

    『清洲会議』関連は多かったです。公開されてしばらくたつのに人気あるんだ。

    「中森明菜 紅白 歯」「紅白に出た明菜の口元が変わった気が」

    これは、やったら多かったです。明菜、みんな見てるよ〜。

    芸能人は歯が命。審美歯科に行った方がいいかも。

    で、ここで改めてお答えしたいのは。

    「椎間板ヘルニア レッグマジック」

    通販健康器具レッグマジックは太腿内側の筋肉と股関節を鍛えるにはいいけど(体験済)、

    椎間板ヘルニアのリハビリには、立ったとき座ったときの姿勢を意識するのと

    多少痛くても毎日地道に20〜30分歩くのがいちばん効果的だと思います。

    まだそれもつらいときは水中ウォーキングをどうぞ。

    「大島弓子のサバは何の種類です?」

    たしか、シャムとペルシャのハーフだったはず。

    「乙女座28度」

    今年の大河ドラマ『花燃ゆ』の重要登場人物・吉田松陰は1830年9月20日生まれです。

    確定はできないけど乙女座28度で、サビアンシンボルは「はげ頭の男」ではないかと。

    「『禿頭』には自分の考えを隠さないという意味があり、意思表示は直裁です。言いたい放題で、人の神経を逆撫でするかもしれません。というのも『禿頭の男』は、既知の知識の中に心の平安を求めることを止めたために、人々を不安にさせるのです。(略)個人を保護する夢想というフィルターが消えたために、この『禿頭の男』の人生には苦痛が多いでしょう。(略)伝統も無視するかもしれません。辛辣です。」(松村潔さんの『決定版・サビアン占星術』より)

    まさに、強烈に典型的な松陰さん。とことん天命に生きられたんですね。

    ちなみに自分の太陽もこのサビアンなんだけど、

    大志をもった天才でもなんでもない、一般庶民には生きづらい度数です…。

    ところで無駄足ではない情報も。

    昨年大晦日の「紅白」で4年5ヶ月ぶりに公の場に姿を見せた明菜。

    NHKは「紅白」出演の舞台裏ドキュメントと

    復活した歌姫を特集した「中森明菜 歌姫復活」を9日22時から放送するとのこと。

    もうみんな知ってるか。

     

    第1回「人むすぶ妹」

    • 2015.01.05 Monday
    • 02:47

    また、女性主人公の1年。

    『江』みたいに歴史軽視だといやだなあと期待し過ぎないようにしていたら、

    思ってたよりも骨太で。

    漢文引用いっぱいだし、寅次郎なみに勉強する必要がありそう(しないけど)。

    まずは新年第1回のアバンで、井上真央だけでなく

    松下村塾の本役男優陣をずらりと顔見せしておいて。

    大筋は、禁書『海防臆測』を小道具に、文が兄・寅次郎(松陰)と伊之助を出会わせるまで。

    禁書を隠し持った子役二人が明倫館に忍び込む…というハラハラ感は

    毎年の大河の主人公子供時代によくある感じのパターンでしたが、

    一昨年の八重さんより表立ったエピソードの少ない女性を主人公に据えて、1年間どう見せるか。

    今回のタイトル「人むすぶ妹」が語ってくれてますね。

    大事な台詞だからと、寅次郎、ラストでも繰り返してたし。

    幕末って自分にとってはかなりややこしいから、一人の女性の柔らかな結び目を設定しておいて、

    男どもの動きを群像劇的に見せてくれるなら、うん、今年も付き合ってあげる。

    冒頭でのどかな蓮の葉から落ちた水滴が海に向けた砲術調練に繋がる映像や、

    それを指揮している兄の心「こんなんじゃいけん」を読心術しちゃう文、

    さらに寅次郎5歳のときの回想で、画面じゅうに溢れ出す本の文字。

    この辺りは気の利いた見せ方だと思いました。

    そして、その文字の洪水から逃げ出したものの、

    「知りたい!」と、「本は文字ではなく人じゃ。生きるのに迷うているのは自分だけじゃない。

    人と出会うて兄は変われた」と、気づいたことを文に教える寅次郎。

    幼い高杉晋作の「学問はなんのためにするのですか」は、

    伊之助に突きつけられた現実であり、5歳の頃の寅次郎の疑問であり、

    禁書の持ち主を突き止めようとする叔父・文之進に対して反論する形で展開される

    寅次郎と伊之助の答えは「この世のために己がすべきことを知るために学ぶのです」。

    この場面の盛り上りは、これまで多くの大河で耳タコだった「天下太平のため」などよりも

    説得力を感じました。

    奥田恐過ぎ文之進は

    自分が叩き込んだ教え「己の頭で考えよ」の結果に納得したのか、黙ってましたよね。

    そしてトメの北大路「そうせい候」敬親の貫禄。

    「変わることを恐れるのもまた人の心」

    ところで、弟・敏三郎が耳が不自由だったとは。これは史実なのかな。

    禁書などとは知らず落ちていた本を持ち帰った幼い彼もやはり学問の家の子なんですね。

    あと、伊之助の義母・志乃のかたせ梨乃、さすがじわりと迫力が。

    で、第2回予告。

    『JIN - 仁』ですでに確認済だけど、 

    早々に大沢たかおが上半身はだけて鍛えたガタイを晒すサービス。

    八重さんのときの西島くんと同じ。

    NHKは結構よくやってくれます。無論歓迎。

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